英語がどうしようもないほど苦手である
あるいは
英語の勉強が嫌で嫌でたまらない
受験生、社会人を問わず、こうした人は少なくありません。
勉強しているうちに横文字アレルギーになったしまった、なんて人も皆無ではないでしょう。
他方で日本人の大半がベーシックな英語すら使いこなせないのが現実です。
ということは、ベーシックな英語を中心に学習を再スタートさせることは絶好のチャンスとも言えます。
そこでこの記事では、英語が苦手な人・嫌いな人を念頭に、その勉強法を徹底的に追求してみます(独学を前提にしています)。
なお、ちょっとしたコツやテクニックも添えてみましたので参考にしてみてください。
英語が苦手な人・嫌いな人のための勉強方針
まずは大雑把に勉強の方針を示しておきたいと思います。
- とにかく参考書は一冊に絞る
- 細かなことにこだわるよりも繰り返す
- 音声学習を取り入れる
- コツやテクニックも活用する(後述)
英語を何とかしたいあまりに、細かなことにこだわり過ぎる人がいます。
欲張ってしまうこともあるでしょう。
熱意は素晴らしいのですが、それを向けるところが間違っているのです。
間違った方向で頑張り過ぎると、
二度とやりたくない(勉強したくない)といったトラウマに陥ることもあるかもしれません。
なので、特に英語が苦手な人は、ベーシックな参考書(それも厚くないもの)から手を付けます。
しかも最初から完璧にマスターしようとすると、これも挫折のもと。
そうではなく、その厚くない参考書を繰り返すのです。
こうすることで、やがて(小さいながらも)やり遂げたことに対する自信が芽生えるはずです。
そしてもう一つ。
ぜひ実行してもらいたいのが音声の活用です(今日の参考書は、CD付きもしくは音声アプリDL可のものが多い)
ここでも、特に英語嫌いや苦手意識が強い人は、あまり細かな発音にはこだわらない方がよいでしょう。
音読や発音の際も、自分なりに真似てみるぐらいで構いません。
英語の分野別の勉強法とオススメ参考書
ここでは具体的な分野別の勉強法について解説するとともに、苦手な人向けの参考書も紹介していきます。
なお参考書は上でも言いました通り、ベーシックなもの一冊(音声教材付き)を選びます。
くれぐれも、周囲が皆、使っているからといって、本格的な(分厚い)ものに飛びつかないこと。
ベーシックなものでもマスターすれば相当の実力が身につきますし、自信にもつながります。
本格的なものをやっても挫折するか、勉強の形式だけで終わってしまいかねません。
英単語編
英単語がわからないため、英語学習(特に文法やリーディング)が進まないことがよくあります。
単語を調べたりするうちに、嫌気がさしてくるのですね。
そこで、先に基本的な英単語を絞って一挙に習得してしまいましょう。
- とにかく繰り返す(忘却曲線を応用するとよい)
- 具体的な使われ方(例文)とともに勉強する
- ひとつの単語に一つの意味に絞って覚える
- 音声学習を通じて自分でも発音する
効果的な暗記には、いわゆる忘却曲線というものを応用していくとよいでしょう。
例えば1000語を覚えるとして、一日10語を100日かけてを覚えるのではなく、
同じ50語などを、一定期間に繰り返していきます。
次のような感じです(一例です)。
最初に大雑把に、新たな50語に目を通します。
そして次の日に1回目の復習をします。
2回目の復習は1回めの復習から3日あけて、3回目の復習は2回目から1週間あけて、さらに4回目の復習は3回目から1か月後に、
といった具合です。
後半にいくほど、時間をあけるのがミソです。
🍀オススメ参考書
英単語ターゲット1900
夢をかなえる英単語 新ユメタン
両者とも大学受験向けの参考書の中では、最もベーシックな部類に入る単語帳です。
特に後者は単語数が1000語とかなり絞られています。
また、その後者のインプット方法は上で述べたやり方と異なりますが、とてもユニークなやり方で反復練習していきます。
英文法編
受験生の方は驚かれるかもしれませんが、ビジネスの現場等では、おそろしいほど基本的な英語しか使いません。
それこそ中学英語で大部分が事足りてしまうのです。
難関校で問われる文法など、まず出くわすことはないでしょう。
なので、どうしても文法が嫌ない人は、文法の問題演習は割愛してもよいでしょう。
代わりに、超ベーシックな文法書を使って、そこに掲載されている英文を自分の言葉としてマスターしていくのです。
必ず自信につながるはずです。
🍀オススメ参考書
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
上記2冊は、英文法分野で最もベーシックなものとなります。
特に前者は、中学からのやり直し(ゼロからのやり直し)となりますが、馬鹿になりません。
社会人の英語のやり直し用としても広く活用されています。
ムズいことは抜き!英語ができる・できない、とはこんな感じ(コラム):
先日、スーパーで買い物をしていた時のことです。
外国人客と思しき人がレジで精算をしていたのですが、レジ袋が有料化されているのを理解できず、若い女性店員さんともめていました。
その店員さんは、袋代としてあと3円欲しい旨を伝えるために指を3本立てているのですが、
もちろん、その外国人客には通じません。
そこで適当に She asked you to pay another 3 yen for the bag などと言ったら、それで終わりでした。
リーディング編
本来なら、英文解釈がうんぬん、と言いたくなるところですが、ここでは少し趣向を変えてみたいと思います。
今日では(リーディングを勉強しながら英文解釈も勉強できる)優れた参考書がありますし、
昔のような複雑な英文自体が少なくなっています。
とはいうものの、最小限の英文構造を把握する努力は必要です。
ただし、そんなに難しくはないので、ご心配なく。
- 日本語に訳そうとするのではなく、英文の構造把握に努める
- 英文が完全に理解できたらシャドーイングをする
取り敢えず一冊でよいので、まず基本的な英文を使って英文の構造の勉強をしていきます。
そのうえで、音声教材を活用してシャドーイングをしていきましょう。
🍀オススメ参考書
入門英文問題精講
入門英語長文問題精講
リーディング教材の中でもベーシックかつ定評のあるものを2冊選んでみました。
このうち前者はどちらかというと英文解釈用に、後者は長文読解用に作られている感じです(ただし「長文」というほど長くはない)。
英語の苦手意識を解消するコツとテクニック
後にでてくる語句を予想したり疑問をもったりする
ここからは、英語を受け入れやすくするための、ちょっとしたコツやテクニックを解説していきます。
皆さんは、go(行く)という単語をみたとき、その後にどんな言葉を思い浮かべますか。
通常は、どこに行くのかな?とくるでしょう。なので、to~という語句が後にでてきたりします。
同様にgive(与える)でしたら、誰にどんなものを与えるのかな、と疑問に思うはずです(ここでさらに基本文型の中の第4文型<SVOO>が浮かんだら尚GOOD👍です)。
名詞でも同じですね。
少し難しいですが、例えば、名刺のeffect(影響)という単語。
ここでは、何が何に対して影響するのかな、と疑問に思うことがポイントです。
具体的に見てみますと、
the effect of light upon the eye
光の目に対する(及ぼす)影響→光が目に影響すること
などといった感じです。
さらにfact(事実)やpossibility(可能性)などの抽象的な単語が目に入ったらどうしますか。
どんな事実や可能性なのかな?と疑問に思って、その後でこれらを具体的に示す言葉が来るのではないか、と予想してみるのです(修飾語句・節というものがくるはずです)。
こんな風に(ある単語や語句が目に入ったら)ちょっと疑問に思ったり、関連する言葉を予想したりしてみましょう。
英文に対する見通しがかなり良くなってきます。
頻出構文を予想していく
最後に、多少難しい英文でも何とかしたいという人のために、受験テクニックのようなものを紹介しておきます。
上では、予想しながら読む、ということを解説しましたが、こちらも少し似ています。
それは構文の予想です。
特に入試で問われるパターンはかなり決まっている一方、
慣れていないと、特に初見の英文の場合は基本的な構文がなかなか見抜けません。
漠然と英文を頭から読もうとしても、途中で分からなくなり英文全体を目が泳ぎだしてしまうのです。
そこで最初のうちは、各構文をテンプレート化して予め頭に入れておき、これを当てはめてみます。
例えば次のよう具合です。
- it is ~that がでてきたら、強調構文ではないか?
- so+形容詞/副詞 とあったら、その後にその具体的な程度を表すthat~ が来るのではないか?
- with~と続いていたら付帯状況かな?
- 主語らしいものが見当たらないから、ひょっとして倒置では?
- 否定語(nothingや否定の倒置形など)プラス比較級…than~ でしたら、実質的な最上級かも?「~ほど…なものはない(=~が一番…だ)」
要するに、英文に対して行き当たりばったりではなく(受け身ではなく)、積極的に構文を予想していきます。
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最後に
英語が苦手な人や嫌いな人を念頭に、その勉強法について解説してきました。
とにかく、こうした人は欲張らずに一冊の参考書(それもベーシックなものを)を、音声も活用しながら徹底的に繰り返してみてください。
冒頭でも触れましたが、日本人の大半が、実はその一冊の内容すら使いこなせません。
ですので、その一冊を完璧にマスターできた皆様は、相当、自分に自信をもってよいはずです。
ぜひ頑張ってください。
皆様のご成長とご発展を期待しています。