英文解釈のおすすめ参考書8選|特徴・使い方も解説!社会人もOK

英文解釈の参考書を巡り、次のような疑問はないですか。

  • 英文解釈の勉強をしたいが、おすすめの参考書は?
  • 参考書によってレベルや解説法は様々だが、具体的にはどんな感じなの?
  • 参考書の使い方は?

こうした疑問です。

確かに、英文解釈の参考書は巷に溢れていますし、どれもパッと見たところ遜色なさそうです。

でも実際やってみたら、難し過ぎた、あるいは自分に合わなかった、なんてことも。

受験までの時間は限られていますし、社会人だって忙しい…できれば参考書選びは失敗したくないものです。

そこで今回は、英文解釈の参考書について、その使い方も含め徹底解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 英文解釈の参考書の選び方
  • 英文解釈の参考書の使い方
  • おすすめの参考書レビュー(レベルや特徴など)
目次

英文解釈の勉強の重要性

最初に英文解釈の勉強の重要性を簡単に確認しておきます。

  • 英文を読解するには、英文の構造を論理的に把握する必要がある
  • 一文ごとの英文が正確に読めて初めて長文読解に結びつく
  • TOEIC等の社会人向けの参考書は英文解釈ができることが前提である

英単語と英文法の知識だけでは、本格的な英文は読みこなせません。

それは長文英語の読解でも同じです。
誤解されがちですが、長文だからといって英語がやさしくなるわけではありません。

また、TOEIC等の社会人向けのテキストを見てみると、解説は基本的に和訳と単語の意味だけだったりします。
そこでは英文解釈ができることが暗黙の前提になっているのです。

ですので、一度は徹底的に英文解釈を勉強する必要があります。

なお、英文解釈の勉強は、基本的な英文法を習得していることが不可欠です。

英文解釈の参考書の選び方

参考書選びの基準を挙げてみます。

  • 参考書のレベルと分量
  • 参考書の解説の仕方:英文の構造解説が中心vs頭から読み進めていくための指南
  • 音声教材の有無

やはり大切なのは自分に合っているものを選ぶこと。
同じ英文解釈の参考書でもレベルから分量、さらにはレイアウトまで様々なものがあります。

特に注意したいのが参考書の解説の仕方
大きく分けて次の2種類があります。

英文の構造解説が中心先頭から読解するための指南書
特徴カッコ書きや矢印を使って解説基本的に文章で解説
メリット図解中心でレイアウトが見やすい頭から読解できるようになる
デメリット必ずしも先頭から読めるようにならない見づらく特に初心者には取っつきにくい
参考書例「技術」シリーズ伊藤和夫氏の著書

近年では、構造解説を中心にしつつも、頭から読解するためのコツを取り入れた、混合形態の参考書も増えてきています。

なお、音声教材については、英文解釈の参考書では「技術」シリーズを除き、あまり見かけません。

英文解釈の参考書の使い方

参考書の使い方のポイントは次の通りです。

  1. 英文の構造を学習する
  2. 和訳を通じて自分の把握の仕方を検証・改善する
  3. 音読する

英文の構造を学習する

英文解釈初心者は、先ずは入門書で英文の構造とその把握の仕方を学習します(1冊に特化すること)。

特に初心者は、知識が乏しいため初見の英文はなかなか自力では読めないものです。

こんな時は無理に和訳をせず、じっくり解説を読んで理解に努めます。

新たに習得した知識を、復習の時や演習で生かせるようにしていくのです。

理解が完璧になった段階で、今度は音読を通じて知識を定着させるとともに、これを使えるようにしていきます(後述)。

和訳を通じて自分の把握の仕方を検証する

英文の読解練習するときには和訳が有効です(和訳は1回やればOK)。

注意したいのは、次のプロセスです。

英文の構造把握→和訳→自分の和訳と正解の訳を照らし合わせる→軌道修正・改善

先ずは自分なりに英文の構造を把握し、その上でこれを和訳に反映させます。

次に、その自分の和訳と正解の訳を照らし合わせて自分の構造把握の仕方に問題がないかをチェックしていきます。

もし問題があれば、正しい把握の仕方へと修正していきましょう。
この修正(改善)こそが英文解釈の勉強の核心部分です。

これを繰り返すことで自力で英文を読解できるようになっていきます。

仕上げとして音読をする

英文を完全に理解できるようになった段階で、今度は仕上げとして音読をします。

音読をすることで、英文を自分のものにできるだけでなく、音のリズムを通じて英語の語順や発想に慣れていくことができるからです(長文の速読にもつながります)。

注意したいのは、ただ棒読み的に音読しても意味はないということ。

構文や構造をしっかり意識しながらゆっくり音読するのです(10回を目安とするとよい)。

英文解釈参考書レベル一覧

最初に参考書のレベルについて一応の目安を示しておきます。

スクロールできます
参考書偏差値大学検定等
<易>
・英文読解入門基本はここだ!
・入門英文解釈の技術70
・ビジュアル英文解釈Part1
・入門英文問題精講
40~54・共通テスト
・旧センター試験 
・日東駒専
・英検2級
<普>
・基礎英文解釈の技術100
・ビジュアル英文解釈Part2
55~64・MARCH
・関関同立
・地方国立
・TOEIC600~800 
<難>
・ポレポレ英文読解プロセス50
・英文解釈の技術100
・英文読解の透視図
65~・東大京大
・早慶
・医学部
・英検準1級以上
・TOEIC800~
注:英文解釈教室は、今日の英文とは一線を画するため割愛しています。

注意事項
一応の目安を参考までに示してみましたが、実際に入試等に出題される英文のレベル事情はもっと複雑です。

例えば、東大と京大では英文の傾向が違いますし、同志社大をはじめとする私立大学は(早慶でなくても)かなり高いレベルの英文を出題してきます。

逆に、地方国立大は医学部も含め標準的なものを出題することが多いです。

また、TOEICの英文自体は難関大の入試英文よりも難易度は低く、TOEICの点数はテストの傾向に沿った対策をしているか否かに左右されます。

英文解釈の参考書ルート

ここでは、いくつか代表的な英文解釈の参考書ルートを紹介します。

シリーズものや著者が同じものは、できれば途中で変更しない方がよいでしょう(上級者レベルは除く)。

教授法の流儀が変わると結構やりづらく、最悪、勉強してきたことが無駄になってしまいます。

参考書ルート①

入門英文解釈の技術70→基礎英文解釈の技術100→英文解釈の技術100又は長文読解(多読速読練習)

技術」シリーズで統一するルートです。

ただし最後の「英文解釈の技術100」はレベルが非常に高いので、志望校によっては、すぐに長文読解に入ってもよいと思います。

参考書ルート②

英文読解入門基本はここだ!→基礎英文解釈の技術100→ポレポレ英文読解50又は長文読解(多読速読練習)

西きょうじ先生を軸にしたルートです。

ただし基本はここだ!」と「ポレポレ」はレベルに相当の開きがあるので、実力者以外は間に別冊を入れることをお勧めします。

参考書ルート③<上級者向け>

基礎英文解釈の技術100→ポレポレ英文読解50又は英文読解の透視図→長文読解(多読速読練習)

比較的上級者(偏差値60以上)向けのルートを組んでみました。

英文解釈の仕上げは「ポレポレ」「英文読解の透視図」ではなく「英文解釈の技術100」でも構わないと思います。

上級者レベルに限っては他流試合も効果的です。

参考書ルート④

ビジュアル英文解釈Part1→同Part2→英文解釈教室or英文読解の透視図→長文読解(多読速読練習)

伊藤和夫先生をベースにしています。

将来、英語を使った専門職を目指したいという人は検討してみてください。

ただし英文解釈教室」は今日の出題傾向から乖離していますので、厳しいようでしたら「英文読解の透視図」でも十分かと思います。

英文解釈の参考書レビュー:レベル・特徴など

英文読解入門基本はここだ!

レベル易~普
メリット・中学・高校基礎レベルの単語、文法で構成されている
・英文の構造を基礎から学べるので、英文解釈初心者にも取り組みやすい    
・読み進め方(プロセス)も重視している
デメリット ・入門書といっても英単語や英文法の解説書ではない

英文解釈初心者向けの最もベーシックな参考書です。

英文一つ一つが短めで、英文法と本格的な英文解釈との橋渡しをしてくれます。

基本的な英単語や英文法は一通りマスターしたが、英文がどうも正しく読解できていない、という人に向いているでしょう。英文の構造を基礎から学べます。

また、解説は、頭から読むことを意識しており、読み進め方(読むプロセス)も重視しているといえます。

入門書ではあるものの、学習効果は決して低くはなく、目標として共通テストは十分カバーできるはずです。

なお、後に解説するポレポレ英文読解プロセス50 」(著者は同じ)とはレベルに開きがあり、単純には接続できません。

入門英文問題精講

レベル易~普
メリット・問題数が72題と少なめなので初心者にはちょうど良い
・単語レベルが難しくなく、英文解釈の勉強に専念できる
・品詞の解説が丁寧にされている
・解説動画付き
デメリット ・入門というほど簡単ではない一方、難関校対策にはならない

比較的易しめの英文が72題収録されています。
初心者が取り組むにはちょうど良い分量と言えるでしょう。

しかも、難しい単語は用いていないため、英文解釈の学習に専念できるようになっています。

解説の方は、問題数が少ない分、大変充実しており、英文の構造はもちろん、品詞ついても丁寧になされています。

英作文で有名な竹岡先生が著者で、今、脚光を浴びている入門書の一冊です。

注意したいのは、入門となっていますが、決して簡単というわけではなく、中にはやや手強い問題も含まれています。
他方で、難関校対策としては足らず、さらに別の参考書で強化していく必要があります。

もっとも、非常にオーソドックスなつくりとなっているため、どの参考書にも容易に接続できるでしょう。

音声に加えて解説動画付き!

入門英文解釈の技術70

レベル
メリット・英文解釈の基礎を学べる
・レイアウトがまとまっていて見やすく、分量も手ごろ
・英文解釈の入門書として非常にオーソドックスなつくりとなっている       
デメリット ・入門とあるが、文法等の基礎が無いと初心者には厳しい           
・難関校対策としてはやや不足

構造・構文解説が中心の典型的かつ最もポピュラーな参考書です(本書はその入門書になります)。

先の「基本はここだ!」と同様、英単語や英文法の勉強はしたが、英文を読めない方、またはこれから本格的に英文読解の勉強を始めようとする方にお勧めです。

例題が70題と、これに関連して演習が70題あります(数学参考書「1対1の演習」の英文解釈版といったところでしょうか)。

解説の文章量は比較的少ない一方、図解がしっかりなされています。そのためレイアウトが非常にまとまっていて見やすいです(「技術シリーズ」で共通です)。

使い方としては、例題の方は理解とインプット重視で学習し、演習の方を自力で(和訳も含めて)取り組んでみてはいかがでしょうか。
共通テストは十分クリアできます。

英文解釈の参考書としては珍しく、CD付き(この点も「技術シリーズ」で共通です)。

基礎英文解釈の技術100

レベルやや難
メリット・一部を除き、難関校でも十分対応できる
・レイアウトが見やすいながら、英文の構造解説はしっかりしている        
デメリット ・「基礎」となっているが結構ハードルは高い
・日本語訳については注意が必要

形式面は先の「入門技術70」と同じで、分量とレベルが異なります。
分量は例題100題演習100題と多めです。

共通テストレベルは読めるようになったが、さらに本格的に英文解釈力をつけたい方に適しています。

問題レベルは、基礎から応用までバランスよくそろっています。
もっとも、全体的にレベルは高めで、英文読解の基礎ができていることが前提です(書籍名の「基礎」には注意!)

逆に言うと、これをしっかりこなしていけば、大部分の大学入試の英文読解に十分対応できると思います。

注意したいのは日本語訳について。
否定的なコメントやレビューが少なくないようです。
日本語訳だけで英文を理解しょうとすると、混乱するかもしれません。

なお、これよりワンランク上に「英文解釈の技術100」があります。
基本的なつくりは「基礎技術100」と同じですが、レベルが異なります。

英文解釈の技術100」の方は、最高レベルの部類に該当し、それこそ京都大学などの複雑な英文和訳問題への対策書となります。

さらに上を目指したい方にはお勧めですが、志望大学によってはここまでは不要ともいえます。
このレベルに近づいた方は、先ずは志望大学の過去問を研究してみるのがよいでしょう。

英文解釈教室

レベル特難
メリット・どんな英文でも読みこなせる実力が根底から身につく
・英文を読み進めながらの解説がされている
・長い間にわたって多くの人に支持されている(英語教材としての信頼の証です) 
デメリット ・基礎力を含め、相当の実力がないと演習しても効果は期待できない      
・一読ではほとんど無意味(効果が出るのは2周目以降!)
・掲載されている英文が今日の入試傾向からは乖離している     

英文レベル・解説ともに英文解釈の参考書としては最高峰といえます(現在の入試レベルを超えている)。
京都大学対策としても、おつりが十分くるほどです。

どんな英文でも読みこなせる、ゆるぎない実力が根底から身につきます。

また、この本では、英文の全体構造の分析にとどまらず、具体的に英文を読み進めながらの解説がされています

英語の思考回路を作るのに最適といえるでしょう。

ただし、一般的な受験生にはレベルが高すぎるとともに、現在の大学入試傾向からは乖離しています(英文レベルが、例文を含め最難関入試を超えてしまっている)。
高校の先生が自身の勉強のために使用していると言われているほどです。

ですから、相当の実力が身についている方、さらには将来も見据えてどんな英文でも読みこなせるようになりたい方にお勧めしたい一冊になります。

なお、実力者でも必ず2周はすること
本当に学力向上の効果が見えてくるのは2周目以降です。

ビジュアル英文解釈Part1、同Part2

レベルPart1:易~普/ Part2:普~やや難
メリット・「英文解釈教室」と比べ英文の難易度は低く、取り組みやすい
・解説はとてもわかりやすく丁寧(一部、生徒との会話形式アリ)
・英文を読み進めながらの解説がされている
デメリット ・Part1とPart2とで英文の難易度が違うので注意(Part2はやや難しめ)     
・書籍名とは裏腹にあんまりビジュアルでないような気が…    

英文解釈教室」の入門版のような参考書です(著者は同じ)。

本質的なところは「英文解釈教室」と同じで、具体的に英文を読み進めながらの解説がされています。

2冊に分かれていますが、前半はやさしい英文を用いて基本的な事項をしっかり解説していますPart2は英文のレベルが上がるので注意のこと)。

解説も(言葉遣いを含め)とてもわかりやすく親しみやすいものになっています。

さらに、各章の後半は、受験生との質疑応答のような形式(会話形式)で、学習者の盲点等を補足しています。

ただし、今風の図解の解説は少なく、これまた「教室」同様、基本的にビッシリ文章でつづられています(レイアウトは「ビジュアル」ではない)。

Part2までマスターすれば、難関校対策としても十分効果があると思います。

あとは長文読解の練習をどんどん積んでいくだけです。

英文読解の透視図

レベル
メリット・最難関校向けの読解対策ができる
・分量をあまり感じさせず、コンパクトにまとまっている
デメリット ・難易度は高く、取り組むには一定の英語力が求められる             

先ほどの「英文解釈教室」と比較される参考書で、その圧縮版のような位置づけです(ただし英文のレベルは「教室」ほどではない)。

分量が「英文解釈教室より少なく、解説もわかりやすいので取り組みやすいでしょう。
社会人の英語やり直し学習としても広く利用されています

また、その解説についてですが、構文・構造解説を中心にしながら、英文の読み進め方(読むプロセス)にも言及されています。

他方、英文レベルについては(「教室」よりは下がるものの)京大級、つまり最高峰です。

したがって、構文も含め英文解釈の基礎を固めた上で(例えば「基礎英文解釈の技術100」を完全マスターした上で)取り組んでみるのがよいと思います。

なお、全体として、次の「ポレポレ英文読解プロセス50」と比較しても、複数の著者(共著)によるせいか読みやすく、よりオーソドックスな印象があります。

ポレポレ英文読解プロセス50

レベルやや難
メリット・解説は丁寧ながら簡潔にまとめられている(ちょっと少ないような気もするが…)
・問題、解説ともに分量は少なめ
デメリット ・こちらも相当のレベルであり、英文解釈初心者には厳しい           
・語句の解説は基本的になし         

レベルの高い50の例文からできています。

難易度の高い英文に取り組みたいが分量は少なめがいいという人に向いているでしょう。

解説は講義調で丁寧な一方、図解も積極的に取り入れられ、簡潔にまとめられています

内容的には、構文・構造解説が中心ですが、読み進め方(プロセス)についても言及しています。

この参考書も、「基礎英文解釈の技術100」あたりを仕上げてから取り組んだ方がよさそうです(とにかく解説は比較的少なめなので、ある程度の実力が前提となります)。

難関大入試に向けたつくりになっていますが、強いて言えば、先の「英文読解の透視図」に比べ、レベル的に少しだけ取り組みやすいかもしれません。

広く愛用されている定番ものですが、著者が西先生単独なこともあり、解説を中心に向き不向きがありそうです。

最後に

英文解釈の参考書を中心に解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

とにかく英文解釈の勉強は英語学習の大きな山場であり、その後の英語読解力を大きく左右します。

そして、そのような大切な勉強にとって欠かせないのが英文解釈の参考書です。

他方、そのレベルや分量、さらには解説の仕方には様々なものがあります。
また、その使い方にも注意が必要です。

本記事では、まさにそういった点を中心に解説してきました。


ぜひ本記事を参考していただき、ゆるぎない英語読解力を身につけてもらいたいと思います。

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