英語長文読解のおすすめ参考書12選をレベル別に徹底解説!

今日、英語の長文読解用の参考書は数多く出回っています。
教材自体が無くて困る、という心配はないでしょう。

ただし、どの参考書が適切なのかは結構、悩ましいもの。

例えば次のような疑問や不安がでてくるかもしれません。

  • レベルや分量はどう違うの?
  • 解説がどこまで詳しいのか心配
  • 周囲の評判は悪くないが、果たして自分に合うだろうか?

確かに参考書次第で英語読解力の伸びが変わってきますし、誰だって参考書選びの失敗は避けたいはずです。

そこでこの記事では、英語長文読解のおすすめ参考書12選をレベル別に徹底解説していきます。

ぜひ、比較検討しながらご自身に合った参考書を見つけてみてください。

目次

英語長文読解の参考書の選び方

長文読解の参考書選びは難しいところがあります。

単語、文法、解釈等、英語学習の総まとめ的なところがあるからです。

さらには参考書のレベルや解説の程度、つくりなども考慮しなくてはいけません。

ですので、単純に周囲の皆が使っているから、有名だから、という理由で飛びつくのは危険です!

そこで、先ずは参考書を選ぶ際のポイントを整理しておきます。

  • 自分の英語力のレベル:単語、文法、英文解釈の基礎はできているか
  • 参考書のレベル
  • 解説の充実度:単語や構文解説の他、読解(論旨把握)の解説はあるか
  • 音声教材はついているか:CD付きかor音声DLできるか

今日の参考書は、英文解釈や英文内容の解説が非常に充実してきていますし、音声教材もついているのが普通です。

ですが、それでも参考書によっては、その充実度合に相当のばらつきがあるのも確かです。

特に、上位レベルの参考書になるほど、文法や構文の解説は限定的になり、論旨把握(読解)の方に重点が移ってきます(極端な場合は、英文自体の解説は単語の意味と日本語訳だけだったりします)。

したがって、学習効果を高めるために、解説の充実度を自分の英語レベルに照らして確認することは必須です。

また、読解力という点で不安があるなら、読解(論旨把握)の解説が充実しているものを選定しましょう。

英語の長文読解のおすすめ参考書(初級編)

初級編のレベル: 偏差値~52:共通テスト・旧センター試験を目標

このレベルの参考書・問題集の選定が一番難しいといえます。

長文問題集に取り組むとなると、英単語、英文法そして英文解釈の基礎力が必要になってくるからです。

英文それ自体も、それなりに本格的なものにならざる得ません(にもかかわらず、長文初心者は、これらの基本事項に不安要素が残っているものです)。

一方、解説の方は、比較的あっさりしています。
全ての英文について手取り足取り文法や構文の解説してくれるとは限りません。

そうなりますと、それなりに基礎力がないと、文法等の周辺事項の確認に追われ、長文読解そのものにじっくり取り組むことができません。

もっとも、近年では、初級者向けのものを中心に、語句解説はもちろん、各英文について構文解説を丁寧にしているものが増えてきました。

ですので、英文解釈等に不安が残っている人は、こうした構文解説等が丁寧にされているものを選ぶとよいでしょう(ただし、構文解説はゼロからの学習用ではなく確認的に活用していきます)。

全レベル問題集 英語長文 1 基礎レベル

駿台の三浦先生の著書シリーズです。
実力のある有名講師だけあって、とても安定感、信頼感の持てる参考書です。

他のシリーズものと比べ超メジャーとはいえないものの、解説がとても丁寧な作りになっています。

具体的には「英文を読むための基礎知識」として品詞や文型等が丁寧に解説されているとともに、文の構造解説や文法事項の整理がしっかりなされています

長文読解の問題集は、個別の構造解説や文法解説は限定的なものが多いのですが、この参考書はこうした点をとても重視しています。

つまり英文解釈や文法を長文読解の実践につなげようという意図が窺え、長文読解初心者にはとても有用といえるでしょう。

問題数や語数は少なめですが、その分精読を通じてじっくり長文の土台づくりができると思います。
特に長文初心者は徒に多読するのではなく、精読を積み重ねていくことが大事です。

なお付属の音声には2パターン用意され(ゆっくり目とナチュラル)ディクテーションもできるようになっています。

やっておきたい英語長文300

定番の「やっておきたい」シリーズの中で最もやさしいものです。

ただ、やさしめといっても(微妙ですが)初級の参考書の中ではレベルは高めです。
旧センター試験、共通テストレベルはあるといってよいでしょう。

語句を中心に一応、解説はありますが、今日の参考書の中では相対的に少なめです。

特に、各英文について細かな構文解説がついているわけではないので、文法や英文解釈の基礎が一通りできていることが前提です(SVOCが細かく付いているわけではない)。

他方、問題数は多めで、総合的に見ても、先の三浦先生の著作とは対照的です。

文法や英文解釈の基礎がしっかりできている人が、今度は長文で実践練習をしていこうとするのに向いています。

音声DL配信付き。

英語長文レベル別問題集 (3) 標準編

英文レベルは易しめで、長文初級から入試基礎(共通テスト)ぐらいまででしょうか。

問題文とは別に、全英文にSVOC等の文型が記されるとともに、カッコを使って構造分析がされています。

英文解釈の確認をしながら長文演習を進めていくことができるでしょう。

ですが、設問に関係するところ以外では(語句を除き)解説がありません。
その設問解説も比較的シンプルです。

一応、解答の根拠については触れられているのですが、もう少しコメントが欲しいところ。

やはり、文法や英文解釈の基礎はしっかりしておく必要があります。

音声・動画付き。

入門英語長文問題精講

先ほどの「全レベル問題集」シリーズの著者でもある三浦先生による参考書です(注:「基礎英語長文問題精講」は別の人の著者なので注意)。

「入門」とありますが、問題は旧センター試験・共通テストレベルのものが並んでいます。

英文は時代の流れに沿っており、設問も、選択問題、説明問題、和訳、要約、語法・文法ときれいにそろっています。
質、量、設問のすべてにおいてバランスがとれており大変評価できます。

特に注目すべきは解説です。
英文にはSVOCの文型がふられ、解説も文法、解釈含め懇切丁寧で非常に充実しています。

正直言って、長文読解用の参考書・問題集では充実した解説というのはあまり期待できないのですが、これは別格といえます(また英文解釈を重視した長文問題集といえます)。

本格的な英文とともに、これほどの解説が掲載されているものは他にあまり類を見ません。

音声は無料DLできますので是非シャドーイングをしてみてください。
とにかく、一押し!

英語の長文読解のおすすめ参考書(中級編)

中級編のレベル: 偏差値53~62:標準的な大学入試レベル

確認をさせていただきますが、特にここからのレベルでは、単語、文法、英文解釈の基礎がしっかりできていることが前提になります

この中級からは、英文の理解とともに、内容の読解や設問への解答をより意識して取り組んでいきます。論旨の流れの把握や問題の解き方の勉強です。

もちろん難しい構文等はしっかりチェックしていきますし、語句もしっかり強化していきます。

関正生の英語長文ポラリス(1 標準レベル)

厳選された良問と丁寧な解説がついた、非常に優れた長文問題集です。

まず特筆すべきは、全ての英文について構文解析がされていることです(英文解釈を踏まえた長文演習ができるということです)。
長文読解演習としてはもちろんですが、精読用としても使うことができます。

設問の解答については、その根拠を語句と共に丁寧に解説しています。
不正解の選択肢についても言及していて勉強になります。

さらにしっかりしたテーマを念頭に問題が選ばれているため、背景知識や関連英語も併せて学べます。
これらは同じテーマの英文読解や自由英作文にも応用できると思われます。

しっかり音読等をして繰り返し復習してみてください。

ただし英文のレベルは高めであり、単語や文法も一通り基礎は出来上がっていることが前提となります。

やっておきたい英語長文500

「やっておきたい」シリーズの500字版です。

標準から入試のやや難しいレベルまで扱っています。

具体的には中堅私立から国立大入試の基礎レベル、といったところでしょうか。レベル的には万人向けの典型的な標準長文問題集といえます。

注意したいのは解説です。単語の解説は結構、網羅されているのですが、構文解説は一部の英文について確認程度に触れられている程度です。

解説は、基本的に語句の意味と和訳のみと考えた方がよさそうです。
つまり事前に文法、英文解釈が完成していることが前提です。

他方問題数は比較的多めで、500語の問題が20題あります。演習量重視といったところでしょうか。

音声DL配信付き。

得点力を高める 標準問題 特訓リーディング

この参考書は問題数の多さと解説の充実のバランスが見事です。
先ずはその一言に尽きるでしょう。

問題のレベルは、基本的なものから徐々にレベルがあがり、GMARCHや関関同立大レベルまで到達できるようになっています(問題数は30題が厳選されています)。

解説について見てみると、語句の説明はもちろん各英文に構造分析がなされており、英文解釈の確認をすることができます(精読用にも使えます)。

また、もう一つの特徴として、英文解釈力に加え読解力養成を重視したつくりになっています

ディスコースマーカーやトピックセンテンス(1パラグラフ1テーマ)などを踏まえて論理的に読解を進めていくことができます。

音声は無料DL可。

まさにオールラウンド的かつ非常にオーソドックスな参考書といえます。
これも一押です。

基礎英語長文問題精講

「基礎」となっていますが、レベルはセンター以上と考えてください(正直、上級編に含めようか迷ったくらい)。

問題数は40題と多めです。

国立や有名私立大学対策にも十分使える内容となっています。

扱っているテーマも人文系から科学まで幅広い分野に及んでおり、内容的にもバランスがとれています(様々な分野の背景にも触れることができます)。

改訂版では解説が詳しくなった上、音声データも入手できるようになりました。

注意したいのは「入門英語長文問題精講」との比較です。

レイアウト、解説も含め、今風の参考書とかなり異なるので、人によっては「入門英語長文問題精講」より使いづらく感じるかもしれません(「入門英語長文問題精講」ほど解説は詳しくはないし、著者も違うので注意のこと)。

使う前提としての基礎力につき入門精講」よりワンランク上が求められると思います。

英語の長文読解のおすすめ参考書(上級編)

上級編のレベル:偏差値63~:旧帝大・早慶等の難関校を目指す

このレベルになると、参考書の選定自体はそれほど難しくなくなります。
実力が備わるにつれて演習量をこなすことに重点が移ってくるからです。

また、それを反映してか、英文自体の解説も一般的にシンプルなものになってきます(極端な場合、本文の解説は語句の意味と日本語訳+α)。

昨今の入試傾向は(昔のような難解な英文を解読させるのではなく)易しめの英文を大量に読ませることに移ってきています。

そこで問われるのは、難解な英文解釈力ではなく、長文を読解させる力(国語読解力)と情報処理能力です。

必然的に、解説は、論旨の流れや要旨の把握等に重点が移る一方、構文説明などは難しい英文に限定されてきたりします。

英語学習そのものが、教材(の解説)に依存するパターンから、より学習者主体へと進んでいくといえるでしょう。

やっておきたい英語長文700

やっておきたいシリーズの700字版です(実際は900字近いものもあり)。

形式は「300」や「500」と基本的に変わりありません。
設問自体の解説は丁寧ですが、英文(本文)の解説は、基本的に語句の意味と和訳だけだと思った方がよいでしょう。

変わるのは、英文レベルです。
「500」との間にレベルの乖離があることは覚悟しておいてください(半ばネタバレですが、一発目の同志社の問題で多くの受験生は”撃沈”すると思います) 。

(私大からの出題もありますが)設問は作り変えてあり、本格的な国立大2次対策向きの仕上がりになっています。

結局、設問の中で解釈力や読解力をチェックしようとしているのが窺えます。

文法、英文解釈はできているが、レベルの高い英文で読解演習の量をこなしたい、という人に向いているでしょう。

なお、各問題ごとに100~150語位の日本語の要約がついているので、ここで要旨把握の訓練をすることができます。

英語長文レベル別問題集 5上級編

レベル的には、難関大の一歩手前といったところでしょうか(旧帝以外の国立もカバーできます)。

解説では、全英文にSVOC等の文型が記されるとともに、カッコを使って構造分析がされています。

英文解釈の確認をしながら長文演習を進めていくことができるでしょう。

ですが、設問に関係するところ以外では(語句を除き)解説がありません。
その設問解説もどちらかというと、あっさりしています。

一応、解答の根拠については触れられているのですが、あっさりしています。

やはり、文法や英文解釈の基礎はしっかりしておく必要があります。

音声・動画付き。

合格へ導く英語長文Rise 読解演習4.最難関編

文字通り、最難関校対策の長文問題集です。

特に英文のレベルが高く、長文読解用の問題集の中では一番難易度が高いと個人的には思いました(次に紹介する英語長文問題精講を除く)。

ただし難しめの英文については図解を用いて解説がされるとともに、段落ごとのパラグラフ展開があります(最後に「要約」付き)。
ですので構文把握(英文解釈)と論旨把握(読解力)の二つの面で実力アップが期待できるでしょう。

総じて、難関校入試において英語で差をつけたい、或いは、さらに上のハイレベルな演習をしたい、という人向きとなります。

英語長文問題精講(参考)

200~300語位の‟昔ながらの”やや難しい文章が並んでいます(語数的には長文というほど長くはありません)。

設問は伝統的な作りになっていて、語彙や文法から和訳まで幅広く問うています。

語句や構文の解説も必要最低限のものが簡潔に掲載されています
中には、こんな用法、語法もあるのか、と思えるような(古い?)ものもあります。

英文自体は長くはないのですが、やってみると、たった一文と睨めっこする、なんてこともあります。

短めの英文にじっくりと取り組む、そんな勉強をしていた時期があったのです。

受験教材としては今の時代の流れに沿うものではありませんが将来、英文学や英語を専攻したい人は、この本までは何とか取り組んでもよいのではないかと思います。

とにかく構文の勉強になるし、英文内容にも結構感動します。

最後に

英語の長文読解の参考書について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

英語の長文読解の参考書は、英語の基礎力を前提に、大量の英文を速く正確に読解していくことを狙いとしています。

他方で、そのレベル、解説の内容等には様々なものがあり、どれを選ぶかによって勉強の内容や成果が変わってきます。

ですので、その選定では、参考書のレベルと共に解説の重点がどこにあるかが特に大切です。


解説は以上ですが、これまでの内容をぜひ参考にしていただき、自分に合った参考書を見つけて最大限活用していってください。

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