英語のスピーキングの勉強法と上達のコツ|誰でも独学で十分話せる!

例えば、次のような悩みをお持ちの人も多いのではないでしょうか。

  • 文法と読解は得意だが、会話となると途端に言葉に詰まる
  • 片言英語ならともかく、長く話そうとすると続かない
  • 英会話スクールへ通ったが結局、話せるようにならなかった

等々。

巷にはいくらでも学習手段や情報が溢れているにもかかわらず、です。

でも、そんなに難しい事なのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。
実は誰でも英語のスピーキングは上達できるのです。

この記事では、英語のスピーキングに悩む人を念頭に、独学でできる勉強法と上達のコツをお伝えしていきます。

目次

英語のスピーキング上達のコツ

最初に結論を言ってしまいます。

スピーキングを上達させるコツとは、

日本語を思い浮かべて英語に変換する、というのをやめること

言い換えれば、

(日本語を交えずに)ダイレクトに英語を口に出していくこと

です。

論より証拠です。
具体例を見てしまいましょう。次の内容を英語で伝えようとしてみてください。

この機械のおかげで、人々は仕事ができる。

ちょっと知識のある日本人なら

Thanks to this machine, people can ~

などとするかもしれません。

間違いではないのですが、これでは自由に英語を話せるようになるのは難しい!

なぜなら、先ず日本語があって、それを英語に変換しようとしているからです。
しかも日本語の発想が入っているのも問題です。

英語は極めてロジカルにできていますので、
上の例では

この機械(原因)→人々が仕事ができる(結果)

という因果関係をダイレクトに表していきます。

一例を示してみると

This machine helps people do work.

といった具合です。

ここでは help ~ do としていますが、allow ~ to doenable ~ to do を用いても構いません(原因と結果の因果関係を表す英語らしい表現です)。

他方で、この英語を日本語に直訳しようとすると

「この機械は、人々が仕事をするのを手助けする」

といった、ぎこちない日本語になってしまいます。
要するに日本語を介して(日本語の発想から出発して)英語を話そうとすると、どうしても無理がでてくるということです。

そこで、スピーキング上達のためには、ダイレクトに英語を口にしていくための準備や訓練が必要になってきます。

そのための具体的な勉強法が

  • 基本的な英文をインプットする
  • そのインプットした英文を実践で使ってみる(英語の瞬発力の訓練)
  • 英作文の練習をしてみる

です。

これらはまさに英語の発想を体得していくための訓練に他なりません。

英語のスピーキングの勉強法①:中学英語をベースに基本的な英文をインプット

スピーキングで用いる英語は、中学レベルのものが大部分です。
一般的なビジネスの現場でも、実は英語自体のレベルはこれと大差ありません。

他方で、いざ、この中学レベルの英語を口にしようとしても、なかなか難しかったりします。
おそらく、その場で思い浮かんだ単語を口にするのが精一杯でしょう。

そこで先ず大切なのが、この中学英語を中心とした基本英文を、2~300ほどインプットしておくことです。

中学生用の参考書で構いませんので、どれか1冊を音声も活用しながら、徹底的にマスターしていきます。

また、ある程度実力のある方でしたら、英作文用のインプット教材を活用してもよいでしょう(いずれにしてもCD等の音声教材が付属していること)。
とにかく、シンプルで簡単な英文を使っていきます。

スピーキングの出発点です。

英語のスピーキングの勉強法②:英語の瞬発力を鍛える

スピーキングの下準備(インプット)ができたら、次はスピーキングの実践です。

ここでは、特別なことは要らず、とにかく英語を口にしていきます。
話す題材はなんでも構いません。

例えば、日常生活のちょっとした場面を思い浮かべ即座に口にしてみます。
あるいは自分の興味のあるテーマについて独り言を言ってみてもよいでしょう。

大切なのは日本語を介さないこと
それも、その場で単語を適当にくっ付けるのではなく、できるだけインプットした英文を繰り返し活用したり、応用したりするのです。

そうするうちに、一定の英語表現が自分のよく使う言い回しとして定着するようになります。

英語のスピーキングの勉強法③:スピーキングだって英作文だ!

英作文の勉強は書くことが中心です。
スピーキングとは頭の使いどころも違うでしょう。

ですが自分で英語をつくっていくという点で、英作文の練習はスピーキングの上達に有効です。

特に英作文では、基本的な英文を用いて(借用して)自分の考えや意見を伝えていくのですが、
この訓練をしていますと、内容のある英語を相手に発信できるようになります。

私も学生の頃は信じられなかったのですが、書ければなんとか話せる、というのは本当です。

実は、あまり英会話の訓練をしていないのに、内容のある、しっかりとした英語を話せる人が少なくありません。
決してペラペラというわけではないのですが、ネイティブの有識者たちとディスカッションできるレベルです。

こうした方々は、論文等の執筆を通じて英語で情報発信することに慣れていたりします。
基本的な英文を駆使してロジカルかつ明確に自分の意見等を伝えられるのです。

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英語を長く話し続けるコツ

先に結論、次にそれを補足していく

それなりに内容のある英語を話すには、ある程度、長めに話し続けられなくてはなりません。

ところが、長く英語を話し続けるのは結構難しく、多くの人が途中で口ごもってしまいます。

原因の一つは、これまた日本語の語順の発想で話そうとすること。

なので、ここでも英語の発想への切り替えが必要になってきます。

ここでの具体的なポイントは次の通り。

  1. 先ず主語と動詞を中心に、結論部分を言ってしまう
  2. 次にその中心部分を補足説明していくように、修飾語句や節を付け加えていく

1番目は、基本文型(SV~)に相当するところで「誰が何をする(した)」の部分<結論>です。
この内容を表す英語を、先に口に出してしまうのです。

2番目では、1番目の結論部分に前置詞句や分詞、関係詞を付け加えていきます。
結論部分を補足したり説明を加えたりします。

ここで特に注意したいのが、全ての内容を一挙に話そうとしないこと。
先ずは中心部分(結論部分)をしっかり口にしたうえで、その後にゆっくり修飾語句等を加えていけばよいのです。

スピーキング上達のためには、ネイティブの真似をしない:
スピーキングで最も大切なのは、相手の意見や質問等を的確に把握した上で、自分の考えや主張を論理的かつ正確に相手に伝えられることです。
そのための英語はシンプルなもので構いませんし、早口に話す必要もありません。
ゆっくり、大きな声でしっかりと内容を伝えていけばよいのです。
この点を軽視してネイティブに近づこうとしても、その場で頭に浮かんだ単語を適当にくっ付けただけ(要するに早口片言英語)になってしまいます。

長めの英語を話すって、具体的にはこんな感じ

ここでは、やや長めの英語を具体的にやっていきましょう。

最初に紹介した例をちょっと応用してみます。

この機械のおかげで、それなしではできない仕事を人々はできる。

先ずは主語・動詞を中心とする結論部分からスタートです。

ここでの結論内容は、最初に示した例文の通りです。
日本語的には「この機械は、人々が仕事をできるようにする(仕事をするのを助ける)」です。

This machine helps people do work

そこで次はどんな仕事なの?となります。仕事についての補足です。

それ(この機械)なしではできない仕事

ですね。

This machine helps people do work which could not be done without it.

workの内容を補足するために、関係詞を用いた修飾節を付け加えます。
また、修飾節内では「もし仮に今、機械が無かったならば」という意味合いで、仮定法を用いています。

ポイントは

主語動詞を中心とする結論部分→補足説明としての修飾語句(節)

の流れです。

こんなシンプルなものでも、
使い慣れていないと(普段から口に出していないと)なかなか瞬時には言葉がでてこないものです。
最低限の文法知識も必要になってきます。

スピーキング上達のためのオススメ参考書

ここでは独学を念頭に置いた、お勧めの参考書を紹介します。

改訂版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本

こちらは中学英語からのやり直しに最適です。

最もベーシックな部類に入りますが、多くの日本人が、このレベルの英語すら口に出せません。
他方で、上で申し上げた通り、ビジネスの現場の英語はこのレベルが殆どです。

ということは、ゼロからやり直そうとする人は、むしろ絶好のチャンス!
この一冊の内容が完璧に使いこなせれば、英語のスピーキング力は日本人すべての中で上位10~20%に入るでしょう。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

英語が苦手な人を対象に書かれています。
特に、なかなか話せるようならない、苦手意識が払しょくできない、という人たちを中心に絶大な人気を得ています。

どのサイトやブログでも、必ずと言ってよいほど紹介されており、まさに定番中の定番と言えるでしょう。

なお、アマゾンのレビュー等を見ていただければお分かりの通り、この手の参考書は決まって評価が分かれるもの。
ですが多くの方の目に触れられ、それなりに選ばれ続けているには理由があるはずです。

発音できれば聞き取れる! リスニング×スピーキングのトレーニング 基礎編

リスニング対策用の参考書ですが、スピーキングの勉強としても使える画期的な教材です。
これもレベルは中学卒業程度

発音を特に重視しており、リスニングと合わせてスピーキングの学習をしていきます。

実はスピーキングと言っても、リスニングとは切り離せないものです。
相手の言っている英語が聞き取れなければ、英会話など成り立ちませんしね。

レビューとしても、珍しくマイナス評価の少ない逸品です。
さすがはZ会、信頼性と安定感が違います!

英語が苦手な人・嫌いな人ほど話せるようになる?:
参考書については「あれこれ手を出さずに、1冊に絞れ」ってよく言われます。
ところが、ある程度英語ができる人は、文法はもちろん読解や英作文などの参考書を広く活用していきます。
でもこれって「1冊に絞る」ことの効果をかえって阻んでしまうのですね。

他方で、英語が苦手な人や嫌いな人ほど、とにかく一冊に絞って勉強していくでしょう。
結局、苦手な人の方が、自分の使うフレーズを口癖のようにしていけるということです。
(失礼ながら)他のことをやるキャパも余裕もないことが、功を奏しているとも言えます。

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TORAIZ(トライズ)は専門職やビジネスマンの方々に広くご利用されている、コーチングスタイルの英会話スクールです。

まとめ

英語のスピーキングの勉強法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

簡単にまとめておきます。

この記事のまとめ
  • 日本語を英語に変換するのではなく、ダイレクトに英語を口に出していく
  • 中学英語をベースに、シンプルな英文をインプットする
  • とにかく口に出すことでスピーキングの瞬発力を鍛える
  • 英作文の練習をする
  • 長く話を続けるには、先ず結論部分、そしてその後に修飾句(節)等をつなげていく

実は学生の頃の受験勉強ってそんなに無駄ではなかったりします。
多くの人がスピーキングの上達まであと一歩のところまで来ている、と言ってよいでしょう。

そこで、その一歩を進むためにやってほしいことが特に一つあります。

それは基本的な表現やフレーズ(中学英語のレベルのもの)を選んで、繰り返し口に出し、自分のよく使う表現(言い回し)として定着させてしまうことです(日本語でも各人がよく使う言い回し・表現は決まってくるものです)。

あとは時間と量の問題なので、今回の記事内容を参考にしながら独学を進めてみてください。
結局、そうした独学での下ごしらえが、その後のスピーキングの上達度合を大きく左右します。

皆様はこれから先、スクール等へ行かれることがあるかもしれません。

その際には、ぜひネイティブ講師たちを驚かせてみてください。

この受講生は、他者とはちがう!と。

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